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映像はこれからが本当のポップカルチャーになる。
今まで、映像というのはとにかくお金がかかるものだったワケです。
若い人が「映像をつくりたいなぁ」と思って、制作費は何とか工面して作れたとしても、それをみんなに見せるためには映画興行にかけてもらうとか、テレビ電波に乗せるとか、CMでいうと莫大な媒体費が必要だとか。ビジネスでなくては見てもらうこともできないというのが今までの映像のあり方だったんじゃないかな。
だからアマチュアとして映像をつくっても発表する場がなかった。ところが、今はYoutubeなどの動画サイトでどんどん発表ができる。例えば、鉄拳がアニメーション書いてYoutubeに上げたのを世界に影響力のあるアーティストにオファーされるとか。もう完全にアマチュアが存在できるようになったんです。それが僕の言う「ポップカルチャー」ということなんですね。
楽業界を見てみるとよく分かるんだけど、どうしてもバンドやりたいと思ってガレージバンドやストリートで歌ってた人が、自主配信したりインディーズのレーベル立ち上げたりして、誰でもプロになれるという事実ができた。そうするとものすごく裾野が広がって、人も集まるし才能も集まって、音楽のあり方が活性していく。これと同じことが映像にも起こるんだと思うんですよ。
だからやっと、映像もいい意味でアマチュア化して、活性化して、人材がどんどん増えてきて、ある時の音楽業界みたいなカタチで、チャンスとか夢を実現できる。そういう若い人たちが入ってくるようになってるんじゃないかという気がします。
開かれた映像制作のカタチに可能性がある。
で、プロとアマがあってどちらかに閉じていくというカタチじゃなくて、両方を横断できるみたいな話だとか、どちら側からも必要な話なのでは?という気がしてます。例えばパーソナルでやっていたものがメジャー化する。メジャーでつくっていても「ここからはアンダーグラウンド」的にやっていく。その両方を渡り歩くみたいなスケールをどう持つかというのがすごく重要だと思います。
例えばパーソナルに映像をつくってて、そこそこ優れてはいるけど、さすがにCMの演出をまかせるにはリスキーだなって人がたくさんいると思うんです。それを何人かたばねておいて、ちょっとしたweb動画を低予算で作ってもらう。するとプロでは発想しなかった面白いものが発見できる。というのもあるよね。そんなプロデュースとか、ダンスノットアクトでどうだろう?
メディアとしての映像へ。
メディアがインターネットとかパーソナルメディアとか、2スクリーンとかの時代になっているとますます映像が映画やCM以外に広がって行く可能性があるよね。インタラクティブみたいなものとも合わさっていくと思うんですけど、本当に興味のある人はまずやった方がいいかなと思います。自分でお金を用意して始めるのもいいし、それができなかったらダンスノットアクトみたいな会社に入って経験を積むのもいい。
ただ、映像制作の現場は大変だったりするし、予算とか、関わる人たちとか、交渉とか、寝なかったりとか(笑)。イメージを現実化するって大変なことですけど、そういうことも乗り越えれば経験を積んでいくことができる。とてもいい場だと思うので、映像に関わりたいという人はそういういろんな経験をしていくことでコミュニケーションとかメディアという影響力に関わる喜びと合わせて頑張ってほしいと思います。
ダンスノットアクトに入るなら、映像を目指して、映像をやるんだという志を持ってやってきて欲しいと思いますね。
CREATIVE DIRECTOR
Noriyuki Tanaka
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